ドッペルさん日記 その1◆ドッペルギャンガー 104-RD◆
ビーズ株式会社のドッペルギャンガーといえば、今は簡易バイクガレージでお馴染みだけど、自転車部門があった時は、自転車のパーツや車体の販売で有名だった。派手目なデザインでそこそこのスペックでお手頃価格。店頭販売はほとんどしていないネット販売に力をいれる売り方で、パーツ類も 「こういうのが欲しかったんだよ」って感じのを出してくれる 企画.販売を行うメーカーだった。
小径車も 14インチ 16インチ 20インチ と主要3サイズの折り畳みが販売されていて、有名ブランドの折り畳みより性能は劣るが安く、最安の折り畳みより高性能だが高いという、中間ニーズに応えるような存在だった。3万円前後でそこそこの物が欲しいという考えの人にとって、お財布の紐がゆるんでしまうギリギリ上限に設定された販売価格だし、カタログスペックだけ見ると、値段の割りに性能が良いように見えるので、他のルック車よりも コイツは1万円ぐらいお得感があるぜと思ってしまう(笑)
評価は人それぞれだが、性能に不満がなければ まあこんなもんでしょで済む。…が、1ヶ所カスタムすると あれもこれもと手を出したくなって止まらなくなる(笑)
ドッペルさんは自転車沼の入り口ですわ(;^ω^)
ウチのドッペルさんは16インチ100番台シリーズの4代目後期モデル。ドッペルギャンガーblackbullet Ⅱ 104-RD フレームに強度がないなら2本に増やせばええやろって発想なのか、104モデルはフレームに大径パイプ2本を並列にしたパラレルツインフレームで強度を増している(笑) ちなみにこれはドッペルギャンガーのオリジナルフレームらしい。バックフォークもごんぶとで、これなら折るの無理でしょってぐらい頑丈そうな見た目をしている。実際の強度がどのくらいかは知らないけど(´-ω-`)
前モデルまでとの変更点は、103まであったフロントバックは104シリーズには無く、104-DPまであった泥よけも104-RDには無い。もひとつオマケに、サドルもそこそこクッション性があったコンフォートサドルから専用カラーの軽量サドルに変更されていて、クッション性も無くなっている(笑)
前モデルまではアップライトな姿勢で楽に乗れるような設計だったが、104-DPの後継機にあたる111はスポーツ走行を意識した作りになっており、104-DPはその間の中途半端な設計になっているので、アップライトな姿勢で固いスポーツサドルに乗ってねという お尻が痛くなるパーツ構成になっている( ´Α`) ジュラ紀で例えるなら始祖鳥みたいな存在だ(笑) もふもふ恐竜は他にもいっぱいいたらしいけど。
恐竜のもふり具合はどうでもいいので、ドッペルさんの話に戻る。
…こうしてみると、なんか最低限必要な装備以外は取っ払ったような感じだが、103までのモデルと比べてホイルベースが長く、フロントチェーンリングも48Tから52Tへと大きくなっているので、走行性能は上がっているようだ。52Tと28Tの組み合わせで登り坂は…ガッツ入魂で登るしかないけど(笑)
104-DPは、ネット販売で売られてるのを以前から目にしていたが、ホームセンターで購入した。実店舗でドッペルギャンガーを取り扱ってるなんて珍しいなと思って値札を見たら、アラお買い得♪ ヨドバシのネット販売より1万円も安かった( ´・∀・`) 最終処分価格だよ、売れちゃうよって感じのアピールしてて 残りは2台。店頭販売の車体なら大きな不具合は無かろうと思い。ついついお財布の紐を緩めてしまう。※残りの1台は翌週 更に3000円安くなってた(笑)
店員さんに聞くと、すぐ乗って帰れるというので書類記入を済ませるとすぐにドッペラーの仲間入りだ(笑) 書類書いてる横で、店員さんがチェーンとスプロケットに大量に5-56を噴いていたけど気にしないぞ(´・ω・`)
お店を出てさっそく乗ってみることに。見られると恥ずかしいから人も車も居ないところまでは押し歩いて、いざ乗車。サドルが低いのが気になるがシートポストが短いのでこれ以上は高くできん(;・∀・) サドルに腰かけた状態で両足とも踵まで着く。膝ピンにもならない。ペダルを踏み込んでみると意外と走る。でもギアは足りてない感じで、トップギアを平地で踏み切って足をグルグル回さないと行けないから疲れそう。フロントチェーンリングが52tでもボスフリーだからスプロケットが14-28t。平地では変速の必要性をあまり感じないが、速度はママチャリにも負けそうだ。坂道は逆に52tが重い。足の筋肉に疲労蓄積で長距離はきびしそうだ。安定感はなくフラつきやすいので、低速の時やガタガタ道は注意が必要で、リラックスできず体に力が入って疲れてしまいそう。タイヤをかえれば安定感は増すと思う。でも勿体ないからヘタるまではこのまま使うぞ(笑) ホイールの回転はちょっとゴリゴリして13秒ぐらいで止まる。勿論 鉄チンホイール。ガタつきはないし、とりあえずこのまま暫く様子をみてからハブ軸の調整をするか決めよう。
色々今一つなところに目がつくが、でもこのママチャリを低めにしたような乗り心地は結構好き。段差の衝撃が少なくフワッとしたタイヤの柔らかな感じが伝わってきて楽しい。スポーツ走行を意識した作りではなくて、アップライトな姿勢で乗ることを意識した構造になっているのがよくわかる。
折り畳んでみる。簡単で工具はいらない。固定磁石がないので手を離すと折り畳んだ部分が広がってしまうのでベルトや紐で固定した方が良さそう。ペダルは固定式の VP-990Aで、折り畳めないので邪魔になる。アーレンキーではなくペダルレンチで外すタイプだから出先で気軽に外せない。ペダルをつけたまま運ぶとすると、自動車に積むぐらいなら問題ないけど、鉄道を利用する輪行の場合は、折り畳みペダルじゃないと気になりそう。輪行袋に入れても当たると痛いと思う。まあドッペルさんで輪行しないけど(´・ω・`)
とりあえず、最初に気になったのはこれぐらい。暫くは近所を走ってドッペルさんに慣れる事から始めようと思う。