ドッペルさん日記 ◆スプロケット交換 DNP LY-1107KFN◆

 (´・ω・)とうとうドッペルさんのスプロケット交換に手を出してしまった。


ドッペルさんを購入してから約1年が経った。この間に近場をゆるぽたしたり、久屋大通公園まで行ったりと、思っていた以上にドッペルさんであちこち出掛けた。ドッペルさんの不満点も 1つまた1つと改善し、だんだんと愛着もわいてくるようになった。安物のルック車なので、車体自体が何時までもつかわからないが、せっかく買ったんだから今後も大事にしたいと思っている。(;^ω^)ドッペル沼は底無しだからな(笑)となると、今後もドッペルさんのカスタムを続けることになるが、何はともあれ 何時までも走らない子のままって訳にはいかない(;^o^)



アレを(;`・ω・)ノ…やるしかない



所謂 魔改造と呼ばれるギア周りのカスタムで、これによってドッペルさんのギア比を変えて、忙しくペダル回しをしなくても そこそこな速さで走れるようになる…はずだ(笑)。

さて、まずはドッペルさんのギア構成を見てみる。フロントチェーンリングは52Tで、リアスプロケットはシマノの定番ボスフリー 6速モデル14-28Tがついている。安物の折り畳み自転車にしては大きめのチェーンリングが付いているが、それでもペダル回しが忙しい組み合わせだ(;^o^)実際にペダルを1回しすると、後輪にどれだけの力が伝わるのかを計算してみる。

計算式は フロントチェーンリング ÷ リアスプロケットの丁数 ×タイヤ周長 なので、ドッペルさんの場合は 52T ÷ 1速が28T 6速が14T × 120 となって、これによってペダル1回しで伝えられる力はそれぞれ 1番軽い1速の時が2.23m 1番重い6速の時が4.46mとなる。



トップギアで4.46mって…(^∀^;)



そりゃ忙しくペダルを回さなきゃ進まないわけだわ(笑) 片や、ローギアは2.23mだから、こちらもローギアとしては重いと思う。帯に短し襷に長しって感じな中途半端なギア比になってしまっているのがよくわかる(;^o^)

ギア比を上げるには、フロントチェーンリングの丁数を増やすか リアスプロケットの丁数を減らすか すればいいが、フロントチェーンリングの丁数を増やすと全てのギア比が高くなってしまうので、ローギアのペダル回しを重くしたくない今回の場合は、この方法は選べない。となるとリアスプロケット側の丁数を減らすことになる。新しいスプロケットに求める丁数は、スプロケットの6速が14Tよりも数字が小さくて、1速が28Tと数字が同じか或いは数字が少し大きい ということになる。

この条件を満たしているスプロケットを探さなければならないが、まず大前提としてボスフリーの6速モデルは選択肢がない(^∀^;)現在手に入る物は14-28Tしかない。これっきり(笑) 他メーカーも6速モデルは選択肢がない。



(;`・ω・)ノ スピードとか坂道とか言ってないで、ギアに足を合わせろ(笑)

…これが6速モデルの現実( ´Α`)



と言っても ここで諦める訳にはいかない。6速モデルが駄目なら、いっそのことドッペルさんを7速モデルにしちゃえばいい。ということで7速モデルのスプロケットの中から条件を満たしている物を探してみる。7速モデルのスプロケットも選択肢はあまり多くない。まずシマノだが、7速モデルは14-28Tと14-34Tの2種類が入手可能。しかし数字を見てわかるように、トップギアの丁数は14Tなので、ギア比は上がらずトップギア4.46mのままで変わらない。これだと交換する意味がない。一昔前まではトップギア11Tや13Tのボスフリースプロケットをシマノが作ってたんだけど、現在はトップギアが14Tの物しか ボスフリースプロケットは生産してない。


(´・ω・`)? トップギアが11Tの方が、トップギア14Tよりも需要があるのでは?


という部分に疑問を感じるかもしれないが、そこは理由ありなんだそうだ。なんでも電動自転車を鬼速くするカスタムが一部で話題になってた頃に、このトップギア11Tのボスフリースプロケットをカスタムパーツとして使うのが定番化していたらしい。その結果、危険な爆走カスタム電動自転車が街中を高速で走り回るようになってしまい、これじゃあかんわ(´ヘ`;)ってことで、トップギア11Tのボスフリースプロケットは廃盤になったそうだ。他人から聞いただけなので、この話が本当かどうかはわからないけど(^∀^;)

まあ、そんな危ない改造に使われたとあっちゃシマノさんも黙っちゃいないぜって気持ちはわからんでもない。でも どちらかというと、カセット式のスプロケットとの差別化って意味合いの方が強いように思う。安物の自転車はスピードが出せないボスフリーで、お値段高目の自転車はカセット式というように別けた方が、お客さんに自転車の性能差を納得してもらいやすくなる。鬼カスタム説よりも、こっちの方が説得力があると思うわ(笑) 真相はどうあれ、ドッペルさんのカスタム用スプロケットとしてはシマノは使えない。他のメーカーでボスフリースプロケットのラインナップが豊富な所といえば、やはり台湾のDNPでしょ( ´・∀・`)

DNPは日本人があちらで製造販売しているメーカーで、日本では絶滅危惧種のような存在になってるボスフリー規格を種類豊富に取り揃えてくれている。製造されているボスフリースプロケットは勿論シマノ互換なので、シマノ製のハブに取り付けられる。余談だが、日本では少なくなってきてるスクエアテーパーのボトムブラケットも、台湾はラインナップが豊富だ。(´ω`) 台湾はこういう隙間需要を取り込むのが上手ですな。安物自転車のカスタムが好きな人にとって、とてもありがたい存在(*´ω`*) …まあ、今時ボスフリー車のカスタムに夢中になっちゃう人は珍しいかもしれんがな(笑)

AmazonでDNPのボスフリースプロケットを検索してみるといくつかヒットした。その中から、値段が手頃でAmazon倉庫に在庫があった LY-1107KFN を購入した。このボスフリースプロケットは7速モデルの11-28Tで、ローギアは変わらずトップギアだけ丁数を減らすことができる。先程の計算式に照らし合わせて算出してみると、トップギアの時はなんと5.67m( ´・∀・`) これは大幅に改善されちゃいますな。5.67m - 4.46m = 1.21m なので、タイヤ1回転分の差がある。これならママチャリよりも速く走れるので、ペダル回しで足を忙しくすることも少なくなると思う。

今回、ドッペルさんを6速モデルから7速モデルに変更するにあたって、ボスフリースプロケット以外にも交換が必要なパーツがある。まず、変速数が増えるので7速用のシフター、それからリアディレーラーもキャパシティオーバーなので、交換した方がいい。14Tが11Tに変更になるだけなので丁数の差は3つ、これぐらいなら今まで使っていたリアディレーラーでも変速できるけど、後で変速がスムーズにできないとか不満が出てくると面倒なので、交換しておいた方が無難だ。

その他必要な物はシフターケーブルと工具で、シフターケーブルはたぶん新しいシフターに付属してる。工具は一般的な物の他にボス抜きが必須だが、以前にイオンのセールで300円で買ったのが手元にあるので新たに買い足す必要は無し。あっ、重要な部品を1つ忘れるところだった。(^∀^;)ハブ軸に通すワッシャーが数枚必要になる。DNPのボスフリースプロケットはシマノ互換だといったけど、DNPのスプロケットはトップギア側がハブ軸のボルトより外側に少し出るので、このままハブボルトを締めるとスプロケットがバックフォークに押さえ込まれるかたちになって回転できない。そこで、ハブ軸にワッシャーを入れてスプロケットよりも長くして、スプロケットとバックフォークの間に僅かな隙間を作って接触しないようにする。こうすることでスプロケットが回るようになる。ただ、ワッシャーの分だけ横幅が増えることになるし、センターから片側に少しズレることになる。センターからのズレを無くそうとするなら、反対側にもワッシャーを入れればいいわけだが、そうすると更に横幅が増えてしまうので、車輪がバックフォークに入らなくなる可能性が出てくる。このあたりの問題は実際に取り付けてみないことにはどうなるかわからない。魔改造なのでぶっつけ本番でやるしかない(^∀^;)まあ、なんとかなるでしょ(笑)

では、Amazonで必要なパーツを探す、一番安いのを(笑)とくにまようことなく、シマノ リアディレーラー RD-FT35-A 7/6S 逆爪ブラケットタイプ と シマノ サムシフター SL-TX30-7Rに決定する。

とりあえず注文が終わったので、商品の到着を待って交換作業に入るわけだが、その前にやっておかなきゃいけないことがある。ドッペルさんのスプロケットは、購入してから1度も外していない。安物自転車だし、固着防止のグリスアップなんてしてないだろうから、(;^ω^)たぶんガチガチにしまってて外れないと思う。これは先に手を打っておかないと、いざ交換作業を始めようって段階で慌てることになる。

まずは後輪を外す。Vブレーキを解放してハブナットをハブスパナで緩めてバックフォークから車輪を抜き取る。ここまでは問題なし。ハブナットがむっちゃ固かったけどな(笑) 外した車輪に付いているボスフリースプロケットにボス抜きを嵌め込んで、そのボス抜きをモンキーレンチで挟み込んで回してみる。



( ´Α`)…思ってた通りビクともせんわ



このままやってても取れないだろうから、固着が疑われる部分に潤滑スプレーをプシュ!っとかけておいて一晩放置する。※スプロケット自体にはかけちゃ駄目、中に入ってるグリスが流れ出てきちゃうからね。

翌日、再挑戦ってことで、スプロケットに嵌め込んだボス抜きをモンキーレンチで挟み込んで回してみる。



( ´Д`)ふっ、そう簡単に外れるとは思っていないぜ



やっぱりガチガチでまったく回らなかった。もっと大きな力をかけないと回せない。( ´Α`)くっ…力だ、もっと力を って魔王っぽく呟きながら秘密兵器をさがす。



秘密兵器登場( ´・∀・`)ステンレスパイプ♪(サビだらけ)



このステンレスパイプをモンキーレンチの柄の部分に差し込んで、モンキーレンチを超ロングにして大きな力をかけて回す。久々のフルパワーだぜ!!( ・`ω・´)



グッ……ググッ…ググ…グ……ググググッ!!

おしっ!(>ω<。)キタ!回ったぞ!!



グリン♪グリン♪グリン♪グリン♪って回ってスプロケットがついに外れた。(;^o^)ふ~やれやれ、一番の難所はこれでクリアー出来たわ。今日はもう活動限界なので終了。

翌日になってAmazonから荷物が届いたので取り付けを始める。まず前日に苦労して外したボスフリースプロケットを新たに購入したDNP製 LY-1107KFNに交換する。勿論固着防止にグリスアップしておく。強く締めると外す時に苦労するので軽く締めるだけにしておく。

続いてハブ軸にワッシャーを入れる。まずはスプロケット側に1枚入れて車輪をバックフォークに戻してみる。スプロケット自体はバックフォークに干渉しないようになったが、リアディレーラーを固定するボルトが、チェーンに干渉する( ´Α`) これでは駄目なので、車輪を抜いてワッシャーを増やす。今度はスプロケット側に2枚入れて車輪をバックフォークに戻す。今度はチェーンも干渉しなくなった。でもさすがにセンターからのズレが大きいので、もう一度車輪を抜いて反対側にもワッシャーを2枚入れてみる。

(; ̄Д ̄)…さすがに横幅がありすぎて車輪がバックフォークに入らん。仕方がないのでワッシャーを1枚減らして、スプロケット側が2枚 反対側が1枚の状態で、車輪をバックフォークに戻した。余裕でエンド幅を越えてるし(笑)これでもかなりキツキツだが、なんとかバック広げ工具無しで車輪を外したり戻したりできる(^∀^;) ただワッシャーの厚み分、バックフォークに取り付けられるリアディレーラーが、3mm程外側にズレることになるので、変速に悪影響がでないか気になる。まあ…なんとかなるだろって事で作業を進める。

車輪はバックフォークに戻したけどハブナットはとめてない。Vブレーキも解放したままの状態にしてある。この状態で今度はリアディレーラーとシフターの交換を行う。

まずはドッペルさんに付いているシフターとリアディレーラーを取り外す。特に難しくはないが、シフターはレボシフトなので抜き取る時にハンドルグリップも一旦抜き取る必要があった。リアディレーラーはシフターケーブルを抜いて、工具で緩めて外すだけなので簡単だった。新しいシフターとリアディレーラーを取り付ける。まずはシフターをハンドルバーに取り付けて、先程引っこ抜いたハンドルグリップを元に戻す。(;^o^)あっ…短い。今まではレボシフトだったから、ハンドルグリップがショートサイズなの忘れてた。まあいいや(笑)次はリアディレーラー、ドッペルさんは逆爪ブラケットタイプなので、リアディレーラーはハブナットに共締めだ。車輪が斜めにならないように注意しながらハブナットを締める。(*´・д・)あ、キックスタンドもハブナットに共締めだったわ。一度ハブナットを外してキックスタンドを付けて、もう一度ハブナットを締めて取り付けた。

後はチェーンを取り付けて、シフターからのケーブルをリアディレーラーへ通して変速調整をして取り付け終了( ´・∀・`) リアディレーラーが3mm程外側にズレた事が心配だったけど、変速に致命的な影響はなかった。元々ドッペルさんのボトムブラケットは長いので、3n外側にズレてもリアディレーラーの可動域内におさまったみたい。チェーンは長さそのままで様子を見ることにした。少し走ってからでないと、どの部分から不具合が出るかわからないし。変速は…一部スムーズじゃないけど、完璧に仕上げるのは無理だと思うので程々にしておく(^∀^;)小径車の魔改造だから細かいところは目を瞑ろう(笑) 最後にVブレーキを調整して元に戻す。ちゃんとブレーキがかかる事を確認して全ての作業が終了した(´ω`)

さあ、お待ちかねの試走だ(*´∀`) 走行前にもう一度車体のチェックをして、ドッペルさんに跨がる。ローギアから走り始め、1段また1段とギアを上げていく。変速の度にガッチャン!って親指に衝撃を受けながら、ついにトップギアに入った



(〃´ω`〃)走りますわよっ♪♪




さすが52Tと11Tの組み合わせは進む( ´・∀・`)これなら平坦路でペダルを忙しく回す必要ないわ。見てみ♪キッズバイクより速いぞ!おばあちゃんが乗ってるママチャリも楽々追い越すスピードだぞ(笑) うォォォォ!!週末自転車乗りっぽいクロスバイクに乗ったオッチャンと同じぐらいの速さだぞ(^∀^;)こっちはフルパワーでペダル回したけどな(笑)



( ´Д`)…エエんや、

走らない子のドッペルさんがこれだけ走れるようになったんだから満足だわ。



ただ登り坂が相変わらずキツい。ロー側はギア比変わってないから当然なんだけど。その点はまた解決方法を考えなきゃと思う。

今回の魔改造はちょっと苦労したけど、満足できる結果が得られた。まだまだカスタムが必要な部分が多いドッペルさんだけに、今後もボチボチ改善していこうと思っている。

DNP製 ボスフリー LY-1107KFN トップギアは11T

実際に取り付けた状態



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