クエロ日記 ◆ヘッドライト交換◆

クエロ20Fにはバッテリー式のライトが付属している。明るさは十分だが2つ不満があって、簡単には脱着出来ないこととクラシックなクエロのデザインに合っていないことが気になっていた。クラシックなデザインの自転車に合うライトといえば、やはりフェンダーライト。クエロの場合は小径車なので、小型の砲弾型フェンダーライトが一番しっくりくると思う。そんなわけで今回は、クエロのライトを交換することにした。

何時ものように、まずはAmazonで良さげなライトがないか探してみる。( ´~`)…あんまり無いな。大半の物は今風のオシャレなデザインで、クラシックって感じじゃない。諦めないで、砲弾型ライトで検索を続けると、クラシックなデザインのライトがいくつか見つかった。しかしどれも筐体が大きすぎる。ビーチクルーザーならデカい砲弾型ライトが似合うだろうけど、ミニベロだと見た目のバランスが宜しくない(^∀^;) 良さげな物がなかなか見つからないので、検索をAmazon外にまで広げて、ビンテージパーツなども探してみたが、お値段高めのがちょっと見つかっただけで、お財布にやさしくて気に入ったデザインとなるとまるで見つからなかった。諦めず何日かかけて探し、最終的に スマイルキッズ(SMILE KIDS)のクラシックサイクルライト AHA-3306を購入した。これはハンドルバーに取りつけるタイプの電池式ライトで、今回探していたフェンダーライトではないが、筐体はクラシックなデザインで小さめ。見た目に関しては満足できる。本体側面に『 SMILE KIDS 』の白文字が書かれてるのは我慢しよう(^∀^;) このライトの筐体のみを使用して中身を別の物にして、自分の好みに合ったライトを作ることにした。

クエロのライトとして求めている事は、まず見た目。次に発電式であること。そして常時点灯。最後に走行に支障ない明るさがあること。この全てを満たす為に、試行錯誤しながら1つずつ条件を満たす方法を考えてみる。まずは見た目だが、これは基本的にはそのまま。しかし、中身は別物にしなければならないので分解して中を空にして、必要であれば筐体の内側を削るなどして、部品が収まるようにする必要がある。元々ハンドルバーに取りつけるタイプなので、このままではフェンダーには勿論取り付けられない。となると適当な金具などで、取り付け部分を加工する必要がある。まあ、これは実際に取りつける所まで作業が進んでから考えることにしよう。今はだいたいの完成図が頭の中に出来てればいい。

次に発電式だが、勿論 マジ軽ロボを採用したい(*´∀`) このライト大好きだからな(笑) これならお次の条件である常時点灯もクリアーできる。ただ、走行に支障がない明るさかと問われるとモニョってしまうので(笑) 同じ筐体にリムダイナモのライトを内蔵して、夜間などより一層の明るさが必要な時は、ダイナモ発電も合わせて行える様にしよう。2つ分のライトの中身を1つの筐体に入れるのは大変そうだが、まあそれも実作業の段階で苦労することにして、今は深く考えないでいいや(笑) (;^o^)…多少、面倒な部分を見ないようにした感はあるが、これでだいたいの完成図が見えてきたので、必要なパーツ類を揃える。

購入したのは スマイルキッズのクラシックサイクルライト AHA-3306。それからホームセンターで適当な金具類とケーブルも買ってきた。ちょっとお高めだけど、ステンレス製にした。リムダイナモは、使っていない丸善電機産業製の物を使う。自転車パーツの魔窟に眠っていた物で、ライト部分はマグボーイでダイナモ部分は別の丸善電機産業製。マグボーイのダイナモ部分は昔作ったサイクル発電機で使用中なので、こちらには使えない。まあ、あれは黒色だからクエロには色が合わないし(´・ω・`) 今回使う予定のダイナモ部分は、銀ピカ複合メッキだからクエロにピッタリ合う。マジ軽ロボは以前にフリーマーケットで手に入れた未使用品が手元にある。昭和な感じのパッケージだから安く売ってた(笑) まさかマジ軽ロボが売ってると思わないから、偶然見つけた時は驚いた(^∀^;)

後日、Amazonから注文したパーツが届いた。これで必要な物は一通り揃った。まず、一番気になってたスマイルキッズのAHA-3306を手に取って見てみる。思っていた通りの大きさだ(*´∀`) 試しに乾電池を入れて点灯してみる。電球色のレトロな雰囲気で辺りを照らすが、あまり明るくはない。明るさ17ルーメンと頼りなく、その上 レンズの部分に段差状の模様があるので、これによって照らし方が抑えられてしまっているようだ。当然ライトの光も段差状になってしまうので、照らしてる部分と照らしていない部分があって、路面の状態が確認しにくい。これ雰囲気は良いけど実用的ではないな(;^o^) このレンズは使えないので、別のレンズに交換しなきゃならん。まあ、他の作業を進めながら考えることにしよう。

では実作業に入る。まずはマジ軽ロボのライト部分を分解して、中の基板一式を取り出す。マジ軽ロボの筐体は今回使わないので魔窟行きじゃ(笑) 中の基板は大きいので、このままではスマイルキッズ AHA-3306の筐体に入らない。ニッパーやペンチやヤスリなどを使って、基板をできるだけ小さくする。やりすぎるとプリント基板がショートしたり部品を削ってしまう可能性があるので、慎重に作業を進めた。同じ理由でスマイルキッズ AHA-3306の筐体の内側も出っ張りなどを削り落とすなどして、できるだけ内側を広げた。何度も削ったり基板を入れてみたりを繰り返して、ようやくスマイルキッズ AHA-3306の筐体にマジ軽ロボの基板が収まるようになったので一息つく(´ω`) 基板をかなり削ったが幅はギリギリだな。

すでにスペースに余裕がなくなってるけど、まだここにマグボーイの基板とかリフレクターを入れないかんからな(^∀^;) 全部入るかな? 実際にやってみないと分からないので、続いてマグボーイのライト部分を分解して中身の基板一式を取り出す。こっちの基板は小さいので助かるわ(*´∀`) この大きさなら加工せず入る。次はリフレクターだけど、どうしようか悩んだ末に、使っていない古い懐中電灯のリフレクターがサイズピッタリなので、そちらを分解してリフレクターを手に入れた。このリフレクターは反射面がとてもキレイなレンガ模様になっていて見た目良い(〃´ω`〃) ライトの光がミラーボールみたいに反射するのでキラキラキラキラってとってもキレイ♪これがスマイルキッズ AHA-3306の筐体におさまるとなると、なかなか良い感じに仕上がると思う。早速 スマイルキッズ AHA-3306の筐体に入れてみるが…( ´Α`)おさまりきらないわ。あとちょっとなんだけど、筐体の長さが足りん。仕方がないのでスマイルキッズ AHA-3306の筐体に腹巻きを付けて1cmほど延長することにした。筐体が銀ピカのメッキなので、腹巻きも同じく銀ピカのメッキにしたいけど、丁度良い物が見つからなかった。アルミやステンレスを磨いた物をあてがってもみたが、やっぱり銀ピカのメッキとは輝きが違うのでシックリこない( ´~`) この部分に模様をつけようかとも考えたけど、やっぱり見た目に統一感が出ない。最終的に、100円ショプ セリアで購入したリフレクターシートをぐるっと一周貼り付けて腹巻きにした(笑) 思いっきり手抜き感アリアリだけど、他に良い考えが浮かばなかったわ。まあ、これでスマイルキッズ AHA-3306の筐体に、必要な部品は全ておさまるようになったのでヨシとしよう。

引き続き作業を進める。次はマジ軽ロボの基板に付いている 日亜化学工業の白色チップLED NFSW036CT を2つともニッパーで削りとって、そこに配線コードをハンダ付けして、コードの先端に NICHIA(日亜化学工業と同じ?)のNSSW157T をハンダ付けする。LEDを別の物にした理由は、日亜化学工業の白色チップLED NFSW036CTが2つだと、発電力が足りなくてしっかり光らないためだ。NICHIAのNSSW157Tなら消費電力が小さいのでしっかり光る。今度はこの NICHIAのNSSW157Tがハンダ付けされたコードの先端を、マグボーイの基板のLEDのすぐ隣にくっつけて ホットボンドで固定する。これで発光部分は一ヶ所にまとめられた。この基板をホットボンドでリフレクターにくっつけて、スマイルキッズ AHA-3306の筐体に収めた。発電部分へと続く配線は、スマイルキッズ AHA-3306の筐体のお尻の部分から外へ出した。スマイルキッズ AHA-3306の筐体は、丁度お尻の所に穴が空いていてゴムカバーが覆う構造になっていたので、このゴムカバーに穴を空けるだけで済んだ。

先程、マジ軽ロボの基板のところで書き忘れたが、マジ軽ロボにはヘッドライト用の NICHIAのNSSW157T の他に、補助点滅灯として赤色のLEDが2つ付いている。スマイルキッズ AHA-3306の筐体の中で赤色LEDがピカピカ光ってても意味がないので、こちらも配線を伸ばして スマイルキッズ AHA-3306の筐体のお尻の部分から外へ出してある。この赤色LEDは あまり明るくないので、1灯に減らして少しでも明るく光るようにした。配線は車体の後方へと伸ばしてあり、サドルの下でピカピカ光るように取り付けてある。

だいぶカタチが整ってきたので、次はレンズの部分に取り掛かる。スマイルキッズ AHA-3306の筐体を傷つけないように気を付けながら、マイナスドライバーで こじっレンズを引っ剥がす。思っていたよりも簡単に剥がせたので良かった。新しいレンズはパーツ魔窟の中から見つけてきた。以前にダイソーで買ったガーデン ソーラーライトのレンズで、これがピッタリのサイズだった。これを白化しない接着剤で、スマイルキッズ AHA-3306の筐体にくっつけた。正面から見て、ふちっこの接着面が見えちゃってるのは見苦しいので、ドーナツ型に切りとったリフレクターシートを上から貼って、ふちっこの接着面が見えないようにした。

これでライトの部分が出来上がった(´ω`) 後は台座の部分をどうするかだが、後々のメンテナンス性を考慮して、スマイルキッズ AHA-3306の脱着機構はそのまま使うことにした。完成した スマイルキッズ AHA-3306のライト部分は そこそこ重さがあるので、これをフェンダーに直接取り付けるとブレや歪みが心配だ。そこで、ホームセンターで買ってきた長めのL字型の金具を曲げ加工した物を フロントフォークのライト取り付け位置にボルト止めして、これに スマイルキッズ AHA-3306の台座部分をネジ留めして、ライト部分を取り付けた。見た目はバッチリ(*´ω`*) レトロなフェンダーライトっぽいヘッドライトに仕上がったぞ♪ L字型金具を曲げ加工したので、ライトが少し下向きになってて対向車に攻撃的な照らし方をすることもなく良い感じだ(〃´ω`〃)

でもまだ完成じゃない。次は発電部分の取り付けに取り掛かる。こちらはドッペルさんやダホンさんのライト取り付けと同じ方法だ。ホームセンターで買ってきたパイプ固定金具を使ってフロントフォークに取り付ける。問題はクエロのフロントフォークは細くてカーブしてることで、パイプ固定金具がしっかり固定できない。そこで、クエロのフロントフォークに予め備わっている フロントキャリア取り付け用のボルト穴に支柱を取り付けて、二点で発電部分を支える構造にした。これならしっかり固定できるので、走行中に発電部分が動いてしまう心配はない。車輪の一方にダイナモを付け、反対側にマジ軽ロボのコイルを付けて、ダイナモはタイヤにあたるように位置調整をして、マジ軽ロボのコイルは車輪のスポークに取り付けた磁石部品の位置に重なるように位置調整する。これで2つの発電部分の取り付けが完了した。最後に発電部分とライト部分の配線を繋ぐ。コードの長さが余る分はフロントフォークに巻き巻きした。


ヨシ♪(o´・ω・`o)これで取り付け終了……不備は無いと思う。


とりあえず前輪を持ち上げて手で回してみる。クルクルクルクルって回転して、ヘッドライト内のマジ軽ロボのLEDがじんわり~と段々光ってきた。良い感じ(*´∀`) さらに手で前輪を回すと明るさが増し、リフレクターの部分がキラキラ反射してキレイ♪ サドル下に取り付けた赤色LEDも問題なくピカピカ光っている。続いてダイナモライトを試してみる。ダイナモをタイヤに押し当てて、再び前輪を手で回す。クルクルクル……さっきよりも回転力は落ちてるけど、ヘッドライトは問題なく点灯した。マジ軽ロボの灯りだけだった時よりも明るい。ちょっとタイヤへの当たり方を弱く調整して、もう一度手で前輪を回してみる。クルクルクル…クル…さっきよりは回転力が僅かに良くなった。ヘッドライトの明るさは先程と同じぐらいだった。今度は押し歩きしてみる。まずはマジ軽ロボの灯りだけにしてみたが、押し歩きでもちゃんと光っていた。さすがに路面を照らす程の強い明るさはないけど、非接触発電の押し歩きでこれだけ光れば十分だ。続けてダイナモライトを点灯させて押し歩いてみる。おー(´ω`) さすが丸善電機産業製の部品を使っただけあって、低速でもしっかり前方わ照らしてくれる。これなら夜間の押し歩きも心配ないな(*´ω`*)

さあ最後は試走だ。もう一度マジ軽ロボのみ点灯させて走ってみる。おぉ!思っていたよりもずっと明るいわ。ゆっくりペースならマジ軽ロボの灯りだけでも走れんことはないな。LEDが一般的になる前の自転車ライトって、これぐらいの明るさが普通だったように思う。まあ安全面を考えたら、マジ軽ロボの灯りだけで夜間走行はしようとは思わないけど(;^o^) ではダイナモライトを試そう。当然ながらさっきまでと比べ物にならないぐらい明るい。でも照らし方がワイド過ぎてる( ´~`) もっとスポットな照らし方の方がいいんだけど、手持ち式懐中電灯のリフレクターを使ったのがまずかったかもしれない。そうは言っても今更リフレクターは交換できないので、これで妥協しよう。ペダル回しの負担は僅かに増したけど気になる程じゃなかった。これしきの負担増なら坂道も問題なさそう。

今回のヘッドライトの改造と取り付け結構大変だったけど、走行に支障のない明るさがある常時点灯の発電式クラシックデザイン ライトという、全ての希望条件をクリアーしたヘッドライトを作ることができて良かった。これでクーちゃんがレトロ可愛くなったし満足(〃´ω`〃)

ついに完成♪

コイル部品はこんな感じ

ダイナモはこんな所についてる

マジ軽ロボの灯りだけで照らした状態…写真だとよくわからん(笑)


ここから追記。



クエロでダイソーに買い物に出掛けた。駐輪スペースに止めて、買い物を済ませて戻ってくると、知らない おばあさんがクーちゃんを見てる。『 ハイカラな自転車だねー 』って誉められた( ´・∀・`)

今でもこういう古いデザインの自転車があると知って驚いてた(笑) パッと見は昭和っぽいもんな(^∀^;)

令和の自転車には見えない(笑)


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